宇宙とつながるアマ無線

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無線は宇宙とも

無線の楽しみ方として、「国内だけではなく海外とも交信出来る」というポイントを紹介しました。
実は、これは現在ではあまり正確ではありません。
というのも、「地球だけではなく、宇宙とも交信できる」ようになっているためです。

といっても、もちろん別の惑星の異星人と交信出来る、というわけではありません。
ここで言う宇宙との交信というのは、国際宇宙ステーションから発信されるアマチュア無線テレビを利用した通信のことを指しています。
国際宇宙ステーションからのアマチュア無線の試みというのは、2000年頃から行われるようになりました。
日常的な会話を無線を通じて聞く事ができるようになっているのです。

そして、これがより一般的に利用出来るようになったのが2014年4月です。
この時からアマチュア無線テレビを利用した通信が行われるようになりました。
この通信によって、クルーからの声を聞くことが出来るだけではなく、こちらの声も無線を通じてクルーに届ける事ができるようになっています。

ただ、宇宙ステーションというのは非常に高速で移動しているため、通信が出来る時間というのは非常に限られています。
連絡を取り合うことが出来るのはせいぜい20分程で、タイミングを逃すとまた90分程無線通信を行なうことはできません。
通信状態を整えるだけでもなかなか至難の業だと言えます。

常に応答の可能性がある

国際宇宙ステーションでは、無線受信機が常に接続されています。
そのため、電波の照準を合わせて発信していれば、呼び出しに答えてくれる可能性が十分にあるわけです。
イタリア北部では地上局がこの交信を行っており、その地上局を通じてライブストリームが出来るようにするシステムが構築されるようになりました。
国内ではまだまだこういった試みは進んでいませんが、今後、宇宙がより身近ものに変わっていく可能性は十分に考えられるでしょう。

基本的に交信は英語で行われますが、宇宙ステーションに日本人宇宙飛行士が滞在している場合には日本語で交信出来る可能性も十分にあります。
いつか簡単に宇宙と交信出来る日に向けて、アマチュア無線の腕を磨いておくのは如何でしょうか。
地上同士で交信をするのとは、また違った魅力が宇宙というロマンの向こう側との交信にはあるでしょう。
電波は、今の地球技術で最も簡単に宇宙と繋がることが出来る方法といっても過言ではありません。

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