アマチュア無線の歴史

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アマチュア無線の始まりについて

アマチュア無線の始まりは遡ること1895年、イタリアのマルコーニが初めて屋外1.5㎞の無線通信に成功した所から始まります。
1度成功をしてから徐々に飛距離を伸ばしていき、1901年には大西洋横断の通信成功、1912年に発生したタイタニック号の遭難時にも利用され、世界的にその技術が広まる事となりました。

当初こそ個人での利用から始まった無線通信ですが徐々に商業へと発展し電波管理の枠組みが構築され始め、1927年に国際無線通信諮問委員会が設立。
国家での無線利用もメジャーとなりましたが、アマチュア無線はその後も変わらずマイペースな発展を遂げ、現在に至るまで多くの方に親しまれている通信方法です。

日本においては1950年に電波法が制定されるまで無線に関する各種名称が無く、私設無線電信や無線電話実験局として登録されていました。
1923年に東京や関西に無線交信にチャレンジを始める実験局をチラホラと現れ始めたことを皮切りに、アマチュア無線利用者も増加。
1925年には現在のNHKラジオ第一放送の先駆けである中波放送JOAKが誕生し、実験送信がスタートしたのです。

その後時代の戦争時代に突入したこともあり少しずつアマチュア無線に関しても制限がかけられるようになりましたが、第二次世界大戦における配線をきっかけにアマチュア無線の運用権がGHQに移行。
アマチュア通信の歴史が1度閉じることとなりました。

廃止からの復活劇

その後戦前からアマチュア通信を利用していたアマチュア無線愛好家達がGHQへ積極的に働きかけを実行。
日本駐留のアメリカ兵の中にもアマチュア無線利用者が少なくなかったことから、愛好家達との交流の機会が増え、徐々にアマチュア無線復帰の目処が立ち始めました。
1945年に短波帯の受信が解禁されたことをきっかけに、アマチュア無線規則案やJARL発足によって、徐々に復活を遂げることとなったのです。

再建計画は順調に進み、ジャンク通信機利用や電波法の制定などめまぐるしく展開。
1951年にはアマチュア無線技士の国家試験が実施され、アマチュア無線の局開設などに伴い、見事復活を遂げることとなりました。

その後のアマチュア無線発展

現在でも国内外を問わずに多くの方に親しまれているアマチュア無線ですが、復活後の成長は目覚ましく、今日に至るまで受け継がれています。
復活当初は周波数21MHz帯が割り当てられたという強みが復活を後押ししていましたが、個別周波数に関しての問題をどうするかなどの問題も山積み。

時間と共にバンドの拡張やアマチュア局周波数帯の開放が行われ、現在の状態へと至る事になりました。
こうした紆余曲折、先人達の努力のたまものがあったからこそ、現在のアマチュア無線は残っていると言えるでしょう。

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