IP無線機とMCA無線機の違いとは?

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それぞれの機器比較

無線機には大きく分けて、IP無線機とMCA無線機の二種類があります。
同じ無線機でもそれぞれ特徴がありますので、それぞれの特徴を理解した上でどちらを使うか選びましょう。

IP無線機では大手通信事業者のインターネット回線を使って無線通信を行います。
音声をパケットデータに変換して通信をするのが特徴で、従来の無線機とは異なり全国各地で無線利用が可能です。
ただし従来の無線機とは違って傍受や盗聴の心配が無く、混線の心配もほとんどない快適な環境での利用ができます。

MCA無線機の場合は中継局を通して無線を行うタイプです。
全国に設置されている中継局を使って通信を行いますので、既に設置されている中継局を利用してコスト削減をしつつ使う事ができます。
混線などの煩わしさ無くスムーズに通信を行なえる方法の1つです。

通信距離や機能性などスペック

IP無線機の場合は携帯電話の電波が入る所であればどこでも利用が可能で、携帯電話感覚で気軽に利用できます。
通信距離や時間帯の制約が無いため、タクシーや長距離トラック、バスの運転手が使うことも多いタイプです。
タイプによってはGPS機能が付いているものもありデータは暗号化した状態での通信が出来るのも特徴です。

MCA無線機の場合は全国各地の114箇所前後の中継局を使って通信を行いますので、契約内容次第では全国での通信も可能です。
1回の通信時間が3~5分程度と制限がありますが、免許の申請のみで利用できる他、1つの中継局で20㎞~40㎞前後のエリアをカバーできます。
その特性上、公共サービスや医療機関を始め災害時や緊急時に使われることが多く、業務量専用のリース利用可能な無線機を使う事も可能です。

サイズ感について

無線機はいずれも様々なタイプがあり、ハンディタイプや車載型、半固定型などから使いやすいタイプを選べます。
スマホサイズの気軽に使える無線機もありますので、ポケットに入れて手軽に持ち運びも可能です。
据え置き型など無線機器もありますので充電を気にせず使えるタイプもあるでしょう。

料金はいくらくらい?

料金は購入、もしくはレンタルするかによっても異なります。
タイプにもよりますが短期レンタルの場合は1日で4000円、長期レンタルの場合は月額3000円程度が相場です。
IP無線機アプリなどの場合は月額1000円とお得に利用出来るタイプもありますので、利用するシーンに合わせて選ぶと良いでしょう。

購入の場合は初期費用で10万円~20万円前後かかるタイプも少なくありません。
MCA無線機の場合は特に月額で2千円前後のランニングコストがかかりますので、長期利用をするか短期利用をするかで金額の考え方が変わると言えるでしょう。

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