KENWOOD

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八王子の無線企業

無線機を生産しているメーカーとして1つ目に紹介するのはKENWOODです。
この会社は現在は存在しておらず、日本ビクターに吸収される形で合併しました。
ただ、日本ビクター内にKENWOODとして無線機ブランドが残されているため、会社としては残っていないものの無線機を代表する企業としては残っている、という状態にあります。
主にオーディオやカーオーディオ、無線機の生産を行っていた企業でした。

創立は1946年で、この時はKENWOODという名前ではなく、有限会社春日無線電気商会という名前でスタートしました。
設立されたのは長野県で、山が多いために電波があまり届きにくく、ノイズがない環境で生産を行っている、ということがポイントとなっていました。
1947年には商標をTRIOに変更、社名もトリオに変更しています。
全盛期を知っている人は、このトリオという名前の方がピンと来るということもあるようです。

特にアマチュア無線におけるチューナーパーツにおいて高い技術を持っている企業として知られました。
そのため、チューナーのトリオ、とよばれることもありました。
この当時並び立っていたのは無線機器のアイコムと八重洲無線で、この3つが無線業界を牽引してきたという歴史があります。

2008年に上場廃止となり企業としての活動を停止することになりますが、その当時においてもカーマルチメディア、家庭用オーディオと並んで無線機器の生産を行っていました。
企業としての業績の悪化は、やはり無線機自体に対する興味を持つ人が少なくなってしまったことが原因だといえるでしょう。
1970年、80年には最高潮に盛り上がっていたアマチュア無線も、携帯電話などの普及に合わせて人口が低下していき、それに合わせて利用者数が少なくなくなってしまったことが問題です。

2006年の段階でパナソニックが日本ビクターを買収するという話が出ていたものの、これは条件が折り合わずにお破算となります。
その後、2007年に日本ビクターがKENWOODを買収することとなり、新しくJ&Kテクノロジーズ株式会社として再スタートを切る事になったわけです。
2011年にはこの会社も大本日本ビクターへと合併されることとなり、本当の意味でKENWOODという企業に歴史の幕が降りることになりました。

KENWOODの無線

KENWOODは現在ではなくなってしまったとはいえ、業務用無線機の業界においてはモトローラについて世界で二番目のシェアを誇っています。
オーディオを生産している技術を活かして音質を高めることで、より汎用的に使いやすい機体を作っている、というのが特徴です。
先進技術を取り入れていることで、無線機業界を牽引しています。

多くの無線機が米国軍用規格に則っており、様々な用途にあわせたものが販売されています。
業務用簡易無線は携帯型と車載型があり、幅広い業種において活用されています。
この他、少エリア向けの無線や特定省電力無線(免許不要無線)、中継装置なども販売しており、利用できる範囲の広さも特徴の1つです。

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