海上無線通信士とは

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いくつか種類がある

海上無線通信士とは、海上で無線通信を行うときに必要となる資格です。
モールス信号を使わずに、他の船や基地局との更新が行え、無線を使っての更新が可能です。
この資格は、船舶や海岸局などにある無線設備を使って、無線通信を行うときに必要となります。
一言に海上無線通信士と言っても、いくつか種類があります。

・第一級、第二級、第三級海上無線通信士

こちらはこの資格の中でも本命となる部分であり、船舶や海岸局で無線通信を行えます。
無線従事者として、仕事が可能です。
第一級はアンテナの電力による制限、第二級と第三級は、設備の調節部分で制限があります。

・第四級海上無線通信士

こちらも海上での無線通信を行えますが、その範囲は国内通信のみに限られます。
通信士の資格の中でも、あまり人気はありません。

・レーダー級海上特殊無線技士

船舶のレーダー操作ができる資格です。
第一級から第三級までの資格でもレーダー操作は行えますが、こちらの資格はレーダー操作のみに限られます。

仕事に活かすとなると、この資格だけでは厳しく、他の無線通信関係の資格も取得し、併用すると就職の幅が広がります。

試験の難易度はそれほど高くはない

海上無線通信士の試験は、一級が45%前後、二級が25%前後、三級が45%前後、四級が50%前後となっており、他の資格と比べるとそれほど難しいものではありません。
難易度として考えると、普通と言って良いでしょう。
試験を受ける場合は、受験資格に制限はないので、何級からでも受けることが出来ます。

一級と二級は無線工学など6科目、三級は4科目、四級は2科目から出題されます。
それ以外の級には英語と英会話があり、両方合わせて合格点に達していても、英会話の得点が15点以下だと、問答無用で英語科目は不合格となります。
無線関係の資格は、試験に英語の科目があることが多く、日常会話程度でなく、船舶や無線関係の専門用語も覚えないと合格は難しいです。
試験科目としては、それぞれの科目のケアレスミス、また英語と電気通信術がネックとなるでしょう。

もしも不合格となった場合でも、合格点となっている科目は、3年後まで、その科目の受検を免除されます。
ただし、同じ級の試験を受ける場合に限ってであり、違う級の資格試験に同じ科目があっても試験を受けるならば、免除とはなりません。

試験科目に関しては、実技である電気通信術もあります。
実際に電話設備を使っての、送信や受信を行わないとならないので、試験勉強をする場合は、より実技に近い具体的な方法で勉強すると良いでしょう。
どの級でも年に2回試験がありますが、四級だけ試験日が違うので、間違わないようにしましょう。

試験から約1ヶ月後に合否判定の結果が、日本無線協会のサイトに掲載されます。
合格した方は、合否発表日から、10日内に合格ハガキが自宅まで到着します。

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