パケット通信

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アマチュア無線でも活用されるパケット通信

スマートフォンなどでも注目されているパケット通信ですが、アマチュア無線でも活用されています。
このパケット通信というのは、従来のパケット通信と同じようにパケットいわれる短めのブロックへデータを分割させて送信していく方式を採用している、デジタル無線通信の形態となっています。

アマチュア無線におけるパケット通信をみていくと通信プロトコルの中でリンク層に該当しており、リンクレイヤーを活用して通信が行われていきます。
中でもAX.25@プロトコルについては、実装したているターミナルノードコントローラーといわれる器具を活用していきます。
そして通信について1対1で行うP2Pによる通信を行うことができるため、チャットやコンピューターを活用して掲示板や電子メールを利用可能とさせていきます。

近年ではインターネットでも利用されており、スマートフォンなどでも応用されています。
アマチュア局で相互中継を行うことで地域間や国際的な通信を可能としていきます。

パケット通信には歴史がある

パケット通信というのは長い歴史がありますが、無線によるパケット通信自体はアメリカのハワイ大学で40年以上前から研究していました。
アマチュア無線に応用して適用されていったのは1970年代の後半からとなっていますが、研究における開発や通信実験が最初といわれています。

これ以前でも徐々に当時流行していったマイクロコンピューターを活用して、アマチュア無線機へと接続させて通信を行っていくなど、データ通信における試験は色々と行われていました。
ただ組織的な点を見ていくと、決して世界的な標準にしていこうとしていった訳ではありません。

そんな中で徐々にプロトコルに関して規定が組まれていき、1982年にアメリカで通信形式が実現されていきました。
日本でも規格書が届けられ、1984年あたりから本格的に日本でもパケット通信が活発に行われるようになりました。
最初はそれぞれ掲示板やメールボックスといったアプリの開発が進んでいましたが、1985年頃より転送型がポピュラーとなりました。

そして1994年頃より技術の進歩でパケット通信における運用局や転送系の各局が増加していきます。
転送型からアマチュア局の相互通信を行う際に無線で伝播していく経路などを作り出すネットワークを開拓する努力が行われていきます。
こうして日本全国であったり、世界各国で転送型RBBS局からゲートウェイ局まで通信を実現できるようになったのです。

最近では通信が多様化されていき、無線機や電話そしてインターネットの回線を利用して相互接続を可能とさせていきました。
今後も伝搬形式の多様化が進めば、パケット通信のスピードなども上がることでしょう。

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