交信方法を学ぶ

交信方法を学ぶ

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初めての交信

実際に装置を整えても、まだ交信をするのには不安なポイントがあります。
それが、交信をどう行えば良いのか、ということについてです。
ここでは、アマチュア無線で利用されている交信の方法を紹介、初めてでも簡単に利用できるアマチュア無線の更新方法を知っておきましょう。

まず、無線についての前提知識ですが、基本的にアマチュア無線は「片道通信」です。
つまり、通信者の内誰かが喋っている間は、他の人は危機に聞きに徹することになるわけです。
というのも、これは無線機の状態が送信と受信で違っており、送信状態の相手に対して電波を飛ばしても意味がなくなってしまうためです。
これを踏まえて重要になるのが「自分が喋っているターン」と「相手に喋ってもらうターン」がわかるように通信することです。

自分が喋り始める時には「了解」、喋り終わった時には「どうぞ」と、自分のターンの始めと終わりを明示するのがポイントです。
こうすることで、スムーズな通信を行なうことが出来るようになります。

もう1つ覚えておきたいのが、コールサインです。
コールサインというのはアマチュア無線の試験に合格際に開局申請を行ってもらうことが出来る自分を示すコードでユニーク(固有)のものとなっています。
自分のコールサインを使っている人は、世界中を探しても他にはいません。

交信を行っている自分が何者なのか、ということを他よりも明確に示すことが出来るため、無線通信の際、特にだれかに応答を求めるという場合に利用します。
「こちらは、A(コールサイン)、どなたか応答願います」というような形で電波を発し、応答して良いという人がそれに答える形で交信が開始されるわけです。
上記の通話ルールと合わせると、下記のような形となります。
「了解、相手のコールサイン、こちらは自分のコールサイン。本日は何をしていましたか?こちらは一日中無線の調節を行っていました。お陰で前よりも状態が良くなったと思います。どうぞ。」

RSリポート

アマチュア無線においては、コールサインをお互いに確認した後に、実際の電波状態がどうなっているのか、ということを報告します。
これをRSリポートと呼びます。
Rは了解度、Sは信号強度のことを指しており、これの組み合わせによって通信の快適度を示すことになります。

Rのランクは5段階で、1が通信不能レベル、2がギリギリ聞こえるが難しい、3は聴き取りが厳しい、4は問題なく聞こえる、5は完璧に聞こえる、となっています。
Sのランクについては通信機が示しているもので、1が最も弱く、9が最も強いレベルとなります。
この2つを組みわせることでRSを示すことになります。
つまり、もっとも素晴らしい状態のRSであるのが59で、最も厳しい状態であるのが11です。
ただ、Rが2や1の場合にはそもそもRSリポートを送ることが出来ない状態であるため、少なくともRは3以上の場合で通信が行われるのが一般的です。

もう1つ、覚えておくと楽しいのが、「通話表」というものです。
電波が良好であれば問題はありませんが、少し悪化していると細かい部分まで聞き取れないことがあります。
そこで7をシチではなくナナというのと同じように、間違いなく聞き取れる形で示すことがあります。
アルファベットの場合Aをアルファ、Bをベータ、というように示します。

例えば自分のコールサインが「JF2XCA」だったとします。
そのまま読み上げると齟齬がでてしまう可能性がある時には、これを通話表を利用して示します。
実際に示すと「ジュリエット・フォックストロット・ツー・エックスレー・チャーリー・アルファ」となります。
これだけで、非常に専門的なことをしているような気分になれるため、アマチュア無線を楽しむ人はマスターを目指してみるといかがでしょうか。

日本語版の通話表も存在していますが、音数が多いために完全にマスターするのはなかなか難しいかも知れません。
明瞭な通信のために覚えておくと便利なので、少しずつインプットしてみましょう。

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